2002年2月11日(月)


冬季五輪、ノルディック複合とジャンプ、日本勢入賞にも届かず…
ソルトレイクシティ冬季五輪3日目。昨日の23時前に寝て、0時45分に起きてテレビ観戦。まずは、ノルディック複合の後半、距離15kmが行われ、荻原健司選手が日本人選手最高順位の11位。ジャンプで6位だった高橋大斗選手は後半失速の12位でした。荻原選手は入賞の8位とはわずか4秒8差でしたので、惜しかったですね。しかし、スプリントや団体に向けて手応えはつかめたはず。私は荻原選手と同じ生まれ年(1969年生)なので、特に頑張ってほしいですね。絶対やってくれるでしょう(^^)。
ジャンプ・ノーマルヒル、金メダルはスイスのアマン選手。W杯では一度も勝っていない選手です。これは大番狂わせでした。2位は年末年始のジャンプ週間で史上初の4戦4連勝したハンナバルト選手(ドイツ)、3位は昨年のW杯総合優勝のマリシュ選手(ポーランド)でした。日本勢では、船木和喜選手(フィット)が9位、原田雅彦選手(雪印乳業)が20位、山田大起選手は1本目33位、葛西紀明選手は同じく1本目で転倒し49位で2本目に進出できず、日本勢は「惨敗」でした。
「惨敗」の理由を新聞、テレビなどのマスコミは、スキーの板の長さがルール変更により、長身選手に有利になって、長身選手がいない日本にとって「不利」だから、と言っています。確かに「不利」なのは事実でも、「惨敗」の直接的な理由ではない、と思っています。それは、金メダルをとったスイスのアマン選手は身長がわずか160cmだったことが、証明してくれてます。アマン選手の場合、板の長さの改正前と後では240cmから234cmと6cm短くなっているわけです。W杯未勝利でも五輪に照準を絞っての金メダル。トレーニングと遠くへ飛ぶ技術をつかんだからこその金メダルだったのでは、と想像します。日本選手の結果が出なかったのは、遠くへ飛ぶ技術がなかっただけのことと思います。それでも、船木和喜選手の2本目、94.5mのジャンプはだいぶいいジャンプです。しかし、船木選手の2本目のジャンプでもメダルを取るまでのところにはいたってない状況です。
ちょっとの失敗でも向かい風があればその失敗は補うことが可能でも、無風状態のときは技術がなければ勝つことは不可能。今の状況なら100試合やっても、日本勢が3位以内に入るのは無理です。
あと、ジャンプ観戦して私が感じることのひとつに、外国のワールドクラス選手の場合、多少の失敗でも修正して、K点まで持っていく力はあります(ただし、ちょっとの失敗でメダル獲得は不可能になるけど)。しかし、日本選手の現状は多少の失敗は致命的な失敗となってしまう…これは技術的なことが最大の問題としか思えません。
無風のときに飛ぶ技術をつかむ体勢が全日本チームとしてできていたかどうか…。少なくとも今回の日本代表選手より小柄なマリシュ選手(169cm。ちなみに私と同じ身長)が昨年から結果を残しているわけですから、その結果の裏付けをしていくことがいい結果への最短距離。もちろん、真似をすればいい結果がでるかといえば、そうとは言い切れません。しかし、例えば今のワールドクラスのジャンプ選手でクラシカル(V字なく、スキーを揃えて飛ぶスタイル)で飛ぶ選手がいないのは、現地点で考えられるジャンプスタイルではV字が一番遠くへ飛べるからです。分析をして、こういうスタイルの方が遠くへ飛べる…そして、その選手のスタイルに合った形に修正していく(体型や体力に基づいて)…言うのは易しですけどね(^^;。
ただし、ジャンプ選手は一生懸命やっているわけで、それは評価しないといけません。4年前にはちゃんと結果を残しているわけです。しかし、4年前と同じジャンプをしていては負けてしまうのが今の状況。決して、選手だけに問題があるとはとうてい思えません。この結果を今後生かさないと、これからのW杯、来年の世界選手権、そして次の五輪にはもっと悪い結果になってしまいます。それだけは避けなければいけませんね。
日本勢も惨敗でしたが、オーストリア勢は日本以上に「惨敗」。最高順位は11位。先月行われた、白馬と札幌のW杯で2連勝したヴィドヘルツル選手はなんと24位。そのときは、ドイツ、フィンランドは主力選手は全員欠場とはいえ、この惨敗は日本以上に深刻。だからこそ、オリンピックはわかりませんね。
それはスイスのアマン選手が金メダルを取ったことも大きな驚き。1本目はトップ。2本目は1本目の成績の逆順で飛んでいき、1本目4位のアホネン選手が98mとこの時点でトップ。1本目3位のマリシュ選手も98mでアホネン選手を抜き、トップに。1本目2位のハンナバルト選手は2人の飛距離を更に越す99mでトップ。最後のアマン選手は3人連続で98m以上とすごいプレッシャーのかかる状況。95mを下回るようだとメダルすら逃してしまう状況で、98.5mのスーパージャンプで金メダル。技術もスゴイし(飛び出してからムダな動きは一切無し)、めちゃくちゃなプレッシャーにも勝ったわけで、自分の力を120%出したと言ってもいいジャンプですよね。22年前のレイクプラシッド五輪(アメリカの冬季五輪は「湖」がつきもののようで(^^;)のノーマルヒルで八木弘和選手が銀メダルをとったときも20歳でした。八木さんいわく、公式練習のときに「つかんだもの」があったそうで、それで本戦にもそれを生かして銀メダルをGETしたとのこと。当時日本でメダル最右翼だった秋元正博選手は4位に終わったわけで、ほんとに何が起こるかわかりませんね。
葛西紀明選手の転倒ですが、スキーがV字のままテレマークを決めようとして足を取られてのもの。ケガはなかったのは不幸中の幸いでしたが、精神的に気がまいってなければ…というところですね。とにかく、これで五輪は終わったわけではありません。まだまだ先があります。葛西選手がやってくれなければ、団体での日本メダルは絶対不可能。団体のときには絶対大ジャンプをやってくれると信じてます。余談ですが、葛西選手は東海第四高卒で、フリースタイルスキー・女子モーグルで2大会連続メダルをGETした里谷多英選手も東海第四高卒です。後輩がこれだけ頑張っているんだから、先輩の意地を見せて欲しいです(^^)。
ジャンプが終わったあと、スピードスケートがあったのに、ノルディック複合とジャンプで日本勢が結果が出なかったショックで、午前4時前には寝てしまいました(^^;。(2002.2.11提供)



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