2002年3月2日(土)


全日本スキー・ラージヒル&NHK杯、岡部選手がV
第80回全日本スキー選手権大会のジャンプ・ラージヒル兼第43回NHK杯ジャンプ大会が大倉山ジャンプ場で開催されました。この日の天気予報は大荒れということで、大倉山に着くまでは中止だろう…と、思ってましたが、着いてみたところ、風はちょっと強めなものの、大荒れまではいかず、ときより晴れ間がのぞくジャンプ日和でした。
五輪前の国内大会で3勝した東輝選手(日本空調サービス)は五輪後のワールドカップ遠征に参戦のため、欠場。ちょっと寂しいですが、W杯では活躍してほしいです。できれば表彰台に乗ってほしいですね。
試技のとき、吉岡和也選手(デサント)が133mの大ジャンプをしたものの、着地でテレマークを決めようとしたとき、新雪に足をとられて転倒。しかし、大事にはいたらずホッとする。
1本目、27番スタートの加藤大平選手(下川商業高)が強い向かい風に乗って、125.5mのK点超えジャンプでトップに立つ。
66番スタート、試技で転倒してしまった吉岡選手は135.5mの大ジャンプ。しかし、試技転倒の影響もあって、一足ランディングのため、飛型点は減点されるものの、この時点では文句無しのトップ。
73番スタート、岡部孝信選手(雪印)は風に乗って131.0mとK点を大きく越えるジャンプ。しかし、吉岡選手には及ばず。それでも、五輪前に行われた国内大会の好調をキープ。
84番スタート、ソルトレークシティー五輪から帰ってきた原田雅彦選手(雪印)が飛ぶとき、1月13日に自らのバッケンレコードを塗り替えた141.0mのジャンプをしたときと同じくらいの強い向かい風の状況で135.0mの大ジャンプ。距離は吉岡選手に及ばなかったものの、軽くテレマークを決めて飛型点で上回り、トップに躍り出る。
2本目に入り、天気が不安定になり、風が強く中断することもしばしば。1本目よりゲートが下げられ、飛距離を伸ばせない選手が続出する中、ときより吹く強い向かい風を利用して、K点を越えるジャンプをして順位を大幅に上げる選手も。
1本目21位の西下和記選手(日本空調サービス)はK点超えの123.0mまで伸ばし、大幅に順位をアップ。
1本目13位の伊東大貴選手(下川商業高)は1本目、向かい風をもらえず、K点手前で失速しましたが、2本目はしっかりと121.0mのK点越え。恐るべし高校1年生。
続く1本目12位の鈴木康哲選手(東洋実業グループ)もK点越えの121.0mで、伊東選手を上回り、この時点でトップ。
そのあと登場の選手は向かい風に恵まれず、100m前後に失速する選手が続出。しかし、1本目7位の柴田康宏選手(東京美装)は条件があまり良くない状況の中、115.5mまで伸ばし、鈴木選手を抜いてトップに出る。
1本目5位の加藤選手は94.0mの失敗ジャンプで順位を大幅に落とす。
続く1本目4位の吹田幸隆選手(雪印)も100mまでしか伸ばせず、ベスト10圏外へ…。
向かい風があまり吹かない不利な条件が続く状況の中、1本目3位の岡部選手はするどく伸びて、K点をはるかに超える126.0mのビックジャンプ。会心のジャンプで、文句なしのトップ!向かい風の条件で130m越えのジャンプより、数段内容のあるジャンプです。本当の実力がなければ絶対にここまで飛んできません。
1本目2位の吉岡選手も向かい風のあまりない状況で、K点越えの121.5mのジャンプ。しかし、岡部選手には及ばず2位にとどまる。
オーラスは1本目トップの原田選手。優勝をすれば2年連続5度目のV…しかし、102.0mの失敗ジャンプ。4位となり、表彰台を逃す。
結局、岡部選手が逆転優勝!今シーズン、HBCカップ、UHB杯に続く、今シーズン3勝目をマークしました。全日本タイトルは1997年ノーマル以来、5年振りのV。ラージは1993年に続く9年振り2度目のVでした。
本当に、岡部選手の2本目はすごいジャンプでした。W杯遠征から漏れてしまったのは、私としては残念というより納得いかないのですが、こうなったら、残りの国内大会はぜひとも全勝してもらいたいですね。(2002.3.6提供)


第80回全日本スキー選手権大会/ラージヒル競技
第43回NHK杯ジャンプ大会
(2002.3.2・大倉山)[敬称略] ※上位10人全員、2大会ともエントリー


選手名 所属 1本目 2本目 合計
得点
距離 得点 距離 得点
1 73 岡部孝信 雪印乳業 131.0 136.8 126.0 126.3 263.1
2 66 吉岡和也 デサント 135.5 139.9 121.5 118.7 258.6
3 81 柴田康宏 東京美装 121.0 117.3 115.5 105.9 223.2
4 84 原田雅彦 雪印乳業 135.0 141.5 102.0 78.1 219.6
5 63 鈴木康哲 東洋実業グループ 115.0 105.0 121.0 114.3 219.3
6 75 伊東大貴 下川商業高 114.0 102.2 121.0 115.8 218.0
7 65 高野鉄平 利根商高 122.0 118.1 112.5 99.0 217.1
8 85 西下和記 日本空調サービス 109.5 91.1 123.0 118.9 210.0
9 70 安川 友貴 札幌日大高 112.0 97.1 118.5 111.3 208.4
10 79 樋口大二郎 北照高 110.5 94.9 117.5 109.5 204.4

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