2003年1月13日(月・祝)


HBCカップジャンプ、宮平選手が3連勝!
今日は大倉山3連戦の最後、HBCカップジャンプ大会です。おととい、昨日と宮平秀治選手(ミズノ)が圧勝。今日は宮平選手がどのように勝つのか、そしてバッケンレコードを塗り替えるか、それだけが注目と言っていいくらいの状況です。
今日の天気も風はあまりない状況。ただし、今までと違うのは、昨日までは気温がマイナスでしたが、今日はプラスと雪が湿った状態。こういう雪質は滑りが悪くなるので、アプローチスピードがよほど速くしないと飛距離は出ない状況です。
今日は試技のとき、観客が入れるところでは最上段の約70m地点のところにいました。試技のアプローチ距離は85m。で、次々と飛んでいくも、K点どころか100mを超えるジャンプもあまりない、お寒い状況。そして、どんなジャンプをするのか期待していた、宮平選手はおとといのHTBカップの2本目のジャンプで着地の際、足を痛めたとのことで、試技のみキャンセル。せっかく上まで来て飛び出しの様子を見ようと思っていたのに、非常に残念。宮平選手にとっては今日の試合は「ぶっつけ本番」。その状況でも強い勝ち方ができるのか?結局、K点超えジャンプはゼロ。葛西選手だけK点付近まで飛んできました。(写真下)

そういう状況もあって、アプローチ距離は86.0mと試技より1m長くなりました。スピードも少々アップしたものの、無風状態はほとんど変わらず。今日も前半は100mも行かないジャンプの連続。
最初に100mを超えたのは55番スタートの西森選手(丸善食品工業)の102m。その後も100mに届かないジャンプが続く。残りもあと10人くらいとなり、これまで100m超えのジャンプは西森選手のほか、59番スタートの柴田選手(東京美装、104.5m)、61番スタートの岡村創太選手(雪印乳業、100.5m)とわずか3人。
68番スタート、コンチネンタルカップ3連戦で6位以内が2回と上位に食い込んでいる金子選手(東京美装)は、この悪条件の中、106.5mまで距離を伸ばし、トップに立つ。
そのあと、71番スタートの東選手(日本空調サービス)が101.5m、72番スタートの高野選手(土屋ホーム)は102mと100m超えジャンプが増えてきたものの、K点(120m)はおろか、110mにも届かない状況で、観客もちょっとモヤモヤ状態。
そして、いよいよ宮平選手の登場。さすがに「ワールドカップ」みたいな状況での低速・無風状態のなか、118mとほかの選手よりはるかに距離を伸ばして、ダントツのトップ(写真右)。
残すは葛西選手(土屋ホーム)、船木選手(フィットスキー)の2人のみ。まずは葛西選手が飛ぶも、宮平選手の飛距離に遠く及ばない102mで1本目はなんとか4位。そして、船木選手は100mにも届かない96mで1本目13位。
結局、1本目で100mを超えたジャンプはわずか7人。その中、宮平選手だけK点に迫るジャンプで、2位に飛距離で10m以上、得点で20点以上の大差をつけ、「3連勝」はほぼ確実。あとは、2本目のゲートがかなり上がり、飛距離も伸びてくると思われるので、宮平選手がどこまで伸ばしてくるか、でしょう。
2本目は予想どおり、ゲートが2m上げられ、アプローチ距離は88m(22番ゲート)。スピードも平均で1本目の時速88.4kmから88.9kmと1.5kmもアップされ、今度こそK点超えジャンプ連発を期待。
飛距離は1本目より伸ばす選手が多いものの、1本目同様、距離を伸ばしても100m前後がやっとという状況は変わらず。
その中、昨日までのコンチネンタルカップ3連戦での最高順位が16位と不振を極めている原田選手(雪印乳業)は1本目93m・18位とこれまた納得のいかないジャンプ。で、2本目はなんとか107mまで距離を伸ばし、この時点でトップ。
そして、1本目13位の船木選手は110.5mのジャンプ。この時点でトップに立つ。ただ、この結果は本人にとって全然満足いかないものでしょう。
その後、1本目5位までの選手が飛ぶも、110m以上のジャンプは見られず。この時点のトップは高野選手の164.5点(2本目105.5m)。ほんと「低レベルの争い」です。
1本目4位と出遅れた葛西選手は意地で120mまで距離を伸ばし、この日初の「K点ジャンプ」。もちろん、この時点でトップとなるも、得点は196.1点と200点に届かず。
1本目3位の柴田選手は104.5mに終わるも、この時点で2位。表彰台に望みをつなげる。
1本目2位につけた、金子選手は115.5mと2本目では葛西選手に次ぐ飛距離をマーク。しかし、得点は葛西選手にわずか1点及ばずの2位。それでも、あとは宮平選手を残すのみで、表彰台(3位以内)は確保。
そして、1本目トップで今日も最後に飛ぶ宮平選手が飛び出すと、K点をはるかに超え、135mを超えたところで着地。私はしっかりと着地した地点を見ることはできなかったものの、いっしょに見ていた応援仲間は「間違いなくバッケン」。私もバッケンの期待をしてましたが、結果発表は139.5m。宮平選手もバッケンを確信していた様子で、バッケンでないとわかったところで、ガックリと背中から崩れ落ちました(^^;。でも、文句なしの優勝。これで大倉山3日連続の3連戦で3連勝です。で、あとからテレビで2本目の宮平選手が飛んだ様子を見たのですが、笹の葉でつくられた「ライン」は一番下で138m地点(写真左)。そのすぐ上が135m地点。宮平選手が着地したのは、下のラインの約1.5〜2m地点という感じでした。ですから、139.5mというのはまんざら間違いではないと私は判断しました。ま、バッケンは2週間後のW杯まで取っておきましょう(^^)。

表彰式が行われたあと、今日は成人の日ということで、今年成人式を迎える7人の選手に記念品が贈呈される。
これで、ジャンプ4連戦が終了。このあと、選手の一部は大倉山で練習を行っていました。


第45回HBCカップスキージャンプ競技大会(2003.1.13・札幌大倉山)[敬称略]


選手名 所属・国名 1本目 2本目 合計
得点
距離 得点 距離 得点
1 76 宮平秀治 ミズノ 117.0 110.1 139.5 146.6 256.7
2 78 葛西紀明 土屋ホーム 102.0 79.1 120.0 117.0 196.1
3 68 金子祐介 東京美装 106.5 88.2 122.0 106.9 195.1
2 59 柴田康宏 東京美装 104.0 83.2 130.0 84.1 167.3
5 72 高野鉄平 土屋ホーム 102.0 78.6 123.0 85.4 164.0
6 55 西森享平 丸善食品工業 102.0 77.1 121.0 84.1 161.2

2002−2003シーズン・上位選手成績一覧[敬称略]
選手名 所属 名寄
12/14
吉田
12/15
雪印
1/5
記念
1/10
HTB
1/11
STV
1/12
HBC
1/13
東輝 日本空調サービス 1 3 5 64 3 5 7
金子祐介 東京美装 2 4 3 6 13 4 3
安崎直幹 NTT東日本北海道 3 2 11 9 20 10 10
岡部孝信 雪印乳業 4 1 13 8 51 7 20
桜井一欽 明治大学 5 22 19 47 43 - 42
坂野幸夫 雪印乳業 6 5 10 12 15 18 16
一戸剛 アインズ 9 12 4 11 23 14 14
上野真吾 NTT東日本北海道 10 7 1 3 9 8 12
柴田康宏 東京美装 10 17 20 4 22 12 4
斎藤慎一郎 東京美装 13 6 6 7 27 19 21
岡村創太 雪印乳業 16 10 2 13 10 17 11
西森享平 丸善食品工業 20 13 (46) 27 25 23 6
高野鉄平 土屋ホーム - - - 25 6 31 5
宮平秀治 ミズノ - - - - 1 1 1
葛西紀明 土屋ホーム - - - - 4 3 2
船木和喜 フィットスキー - - - - 5 13 8
※掲載基準:1試合でも6位以上の成績を残した選手(外国人選手を除く)
※−:不出場、( ):予選での成績(予選落ち)

こうやって上位選手成績一覧をつくってみると、東選手と金子選手は今シーズンの7試合で6位以内が5試合と安定した結果を残しています。上野選手もこの試合こそ12位でしたが、それまでの6試合はすべて10位以内。この3人は後半のW杯にする資格も十分有り、と言っていいでしょう。
そして、宮平選手については、もはや世界選手権でのメダルに照準を合わせてほしいところ。4年前のときは個人、団体で3つのメダルを獲得(3つとも獲得したのは宮平選手だけ)。でも、そのときは個人が銀と銅、団体が銀と、あとは金メダルだけ。きっと宮平選手も密かに金メダルを狙っていることでしょう。ぜひとってほしいですし、宮平選手ならやってくれるでしょう。(2003.1.14提供)


荒井山シャンツェで練習風景を見学
ジャンプ・HBCカップ終了後、ジャンプの応援仲間といっしょに荒井山での練習風景を見学しました。大小2基のジャンプ台があり、向かって左が大きい方、K=55mのミディアムヒル(写真左)、右が小さい方、K=20mのスモールヒル(写真右)です。

今は自分で階段を上がる必要はなく、ゴンドラが斜面に沿ってジャンプ場の上まで運んでくれます。もちろん、自動・遠隔操作による運転です。

小・中学生を中心に練習している風景も頑張っている姿を間近で見ることができて良かったです。いつかは世界に「はばたいて」ほしいですね。(2003.1.14提供)


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