2003年1月25日(土)


W杯・複合とジャンプの2連戦、終了は午後10時…
今日はFISワールドカップの複合とジャンプの2連戦。1日に複合とジャンプのW杯を札幌で行うのは初めて。
日程は複合の前半・クロスカントリーが白旗山競技場で9時半から行われ、後半・ジャンプは大倉山で13時半から。複合・ジャンプ終了後、純ジャンプが17時からスタートです。

まずは地下鉄大谷地駅から白旗山競技場行の無料送迎バス(ジェイアール北海道バス)に乗って、9時過ぎに会場到着。
既にいつもジャンプ会場でいっしょに応援している仲間が4人いました。最初はゴール近くにいたのですが、そばにはあの荻原ブラザーズ(荻原健二さん、荻原次晴さん)がいました。
私も昨年7月20日に走りの「クロスカントリー」で白旗山競技場のコースを走ったことがあり、今回のコースも私が走ったときのコースと同じところを走る模様。
で、9時30分に38選手がいっせいにスタート。いつもの複合は前半がジャンプで後半のクロスカントリーはジャンプの得点が得点順にスタート(ジャンプの得点差による時差スタート)ですから、こういう光景を見ること自体、珍しいこと。前半・距離の場合、スタートダッシュに遅れるといいポジションで走ることができず、順位を下げてしまうことになるため、選手もいいポジションを確保しようとして、最初から白熱したレースとなります。

コースは1周約3.3kmのコース。最初の1周目がもうすぐ終わる3km地点の手前のゆるやかな上り。先頭集団は約20mの間に10人くらいいる混戦。そして、コースの横では各国のコーチが予備のストックを持って、走りながら選手のそばでアドバイスをしていました。そのコーチ陣の中に、リメハンメル五輪・複合団体金メダリスト、阿部雅史さんの姿もありました。阿部さんといえば、昨年5月の洞爺湖マラソンで阿部さんは2時間59分台で初の「サブスリー」、私は3時間00分24秒と初のサブスリーを逃したということを思い出してしまいました。

急いでゴール地点に戻り、3周するコースの1周目がもうすぐ終わるところ。1周・3.3kmでわずか9分足らずで戻ってきました。なお、走るクロスカントリーの場合、1周12分くらいかかってしまいます(^^;。

2周目は4番・ライユネン選手(フィンランド)が17分40秒09でトップ。2位はハセニー選手(ドイツ)がピッタリ付く展開。

トップ集団が最後の周回に入ったところで、私はゴール地点に移動。そして8分後に4番・ライユネン選手がトップのままゴール会場に現れる。2位は2周目3位のゴットバルト選手(オーストリア)。ライユネン選手はリードしたままゴール。タイムは26分35秒7。2位は2.3秒遅れでゴットバルト選手がゴール。W杯複合のランキング1位のアッカーマン選手(ドイツ)は8.2秒遅れの4位でゴール。距離ポイントはトップのライユネン選手が120点。2位のゴットバルト選手が0.5点差の119.5点。4位・アッカーマン選手は2点差の118点。日本人トップは森選手(野沢温泉スキークラブ)が1分37秒遅れ、95.7点の25位。高橋選手(北海道東海大学)は1分40秒遅れ、95点の27位でした。

このあと、白旗山に来ていたジャンプ応援仲間のクルマに乗って、昼食をとったあと、大倉山へ。
大倉山は暴風雪。13時半からW杯複合の後半、ジャンプを開始する予定が延期。一時、16時試合開始することになったものの、この時間も暴風雪のためキャンセル。このまま延期すると純ジャンプの開始時間が遅れるため、W杯ジャンプを17時から開始し、W杯複合の後半・ジャンプはW杯ジャンプ終了後に行うことに。複合の選手はさらに長時間待たされるハメに…。
17時ちょうどにW杯ジャンプがスタート。大倉山の雪は少々止んでくるも、時折強い風が吹く状況は変わらず。強風でスタートが待たされることもあり、進行はスローペース。

1番から10番までは出場国枠で飛べる日本選手。ここで少なくとも110m以上飛んで、2本目に進出でき、W杯ポイント獲得できる30位以内に入ってほしいもの。
3番スタートの一戸選手(アインズ)は強風の中、青信号になったものの、5秒以内にスタートしなかったため、棄権。「飛ばない」という判断は心苦しかったでしょう。やはり、身の危険を感じてしまうと飛べないんでしょうね。屋外スポーツは「公平」というのがないので、仕方ないとはいえ、こういうシーンを目の当たりにするとやりきれないですね。
このあとの日本選手は5番スタート・山田選手(北野建設)の100.5mが最高という状況…。
その中、9番スタート・高野選手(土屋ホーム)が風をとらえて鋭く伸びてK点ちょうどの120mジャンプ。K点付近にいる我々ジャンプ応援団「ノイズチーム」もK点ジャンプで「タカノ」の3回コール!
31番スタート、白馬で12位(日本人3位)に食い込んだ東選手(日本空調サービス)にK点超えジャンプを期待するも、我々のいるK点の手前で着地。115m止まり。ちょっと残念。
44番スタートの船木選手(フィットスキー)はK点に遠く及ばない105mと失速。2本目に進出できる30位以内に入れるかどうか微妙な状況。
47番スタートのナギラー選手(オーストリア)はK点を大きく超える134m。この時点でトップに躍り出る。
48番スタートの葛西選手(土屋ホーム)も風に恵まれず、112mとK点に届かず…。
50番スタート、大倉山3連戦3連勝し、白馬大会で3位に入って絶好調の宮平選手(ミズノ)は124.5m。ナギラー選手に続き2位。しかし、宮平選手の調子なら130m超えは確実だと思っていたので、力んでしまったのかな…。
54番スタート、ヨケルソイ選手(ノルウェー)はK点をはるかに超え、137.5m。テレマークも決めて、得点はジャスト150点!これだけ遠くに飛んで、しっかりテレマークを決めるのが、強みです。日本選手だとこの位置まで飛ぶと確実に一足ランディングとなり、飛型点で5点前後減点になってしまいます。
58番スタート、W杯ランキング4位のヴィドヘルツル(オーストリア)選手もK点を大きく超え、135m。ヨケルソイ選手に続く2位。
59番スタート、W杯ランキング2位のA・マリシュ選手(ポーランド)はK点付近に着地。121mで9位。優勝は厳しい状況。
1本目ラストの60番スタート、Wランキングトップのアホネン選手(フィンランド)はK点を大きく超えて132mのジャンプと手堅くまとめて、4位につける。
1本目終了の時刻は18時半。1本目の競技時間は1時間半。このあと「3本」(純ジャンプ2本目と複合ジャンプ2本)ですから、終わるのは21時過ぎるのは確実(^^;。
2本目が始まる前、もうすぐオープンのJRタワー(写真左)と大通公園のさっぽろテレビ塔(写真右)の夜景をデジカメ撮影する。

1本目30位以内に入り、2本目に進出した日本選手は宮平、葛西、高野、東、船木の5選手。少なくともあと1、2人は加わってほしかった…。
2本目がスタート。1本目29位の船木選手はバランスを崩して失敗ジャンプの84.5m。これで30位確定です…。
1本目23位と不本意だった葛西選手は126.5mと会心のジャンプ。もちろんこの時点でトップ。
1本目21位の東選手。2本目こそK点ジャンプを期待するも100mを超えたところで着地。108mで上位進出ならず。
1本目14位の高野選手。2本ともK点超えを期待するも106.5m止まり。
1本目8位の宮平選手はK点を大きく超えて、133.5mの大ジャンプ。この時点でもちろんトップ。2本目としてもトップのジャンプ。これが本来の宮平選手のジャンプ。1本目もこのジャンプができてれば…と思うと、ほんとにもったいなかった。
1本目7位のロメレン選手(ノルウェー)もK点を大きく超えるジャンプ。宮平選手より飛んできて、135.5mのジャンプ。宮平選手を抜いて、この地点でトップになる。
このあと、向かい風が止まってしまい、失速ジャンプ。1本目4位のアホネン選手も108mと失敗ジャンプで宮平選手は2位をキープ。
1本目3位のナギラー選手は127mまでもっていき、ロメレン選手をわずか0.6点上回りトップに。宮平選手は3位。
1本目2位のヴィドヘルツル選手は123.5mとトップに立つのは厳しい状況。得点は宮平選手を0.4点上回り、この時点で宮平選手の表彰台は消えてしまう…。
そして1本目トップのヨケルソイ選手は125m以上飛べば優勝できる状況で、128.5mまで伸ばす。優勝を確信して両手を突き上げて喜びのポーズ。ヨケルソイ選手はW杯初優勝!日本選手は宮平選手の5位が最高でした。W杯ジャンプの表彰式が終わったのは19時35分。このあと、W杯複合ジャンプが残ってます。もちろん、このあとも応援です!


FIS・W杯スキージャンプ第18戦・札幌大会(2003.1.25・札幌大倉山)[敬称略]


選手名 所属 1本目 2本目 合計
得点
距離 得点 距離 得点
1 54 R・ヨケルソイ ノルウェー 137.5 150.0 1 128.5 133.3 5 283.3
2 47 C・ナギラー オーストリア 134.0 143.7 3 127.0 128.6 7 272.3
3 51 B・ロメレン ノルウェー 126.0 126.3 7 135.5 145.4 2 271.7
4 58 A・ヴィドヘルツル オーストリア 135.0 144.5 2 123.5 123.3 9 267.8
5 50 宮平秀治 日本 124.5 125.1 8 133.5 142.3 3 267.4
6 59 A・マリシュ ポーランド 121.0 117.3 10 131.5 138.2 4 255.5
10 48 葛西紀明 日本 112.0 100.6 23 126.5 128.7 6 229.3
16 8 高野鉄平 日本 120.0 115.5 14 106.5 89.2 18 204.7
18 31 東輝 日本 115.0 106.5 21 108.0 90.4 17 196.9
30 44 船木和喜 日本 105.0 86.5 29 84.5 39.6 29 126.1


選手名 所属 1本目
距離 得点
33 12 金子祐介 日本 103.0 52.0
35 9 坂野幸夫 日本 101.5 78.2
36 5 山田大起 日本 100.5 75.4
40 2 安崎直幹 日本 100.0 73.5
45 10 柴田康宏 日本 89.0 53.7
46 4 湯本史寿 日本 86.5 48.2
50 19 上野真吾 日本 85.0 45.0
55 6 岡村創太 日本 77.5 32.0
56 7 岡部孝信 日本 79.0 29.7
58 1 齊藤慎一郎 日本 70.0 46.5
- 3 一戸剛 日本
※:制限時間内にスタートしなかったため、失格

純ジャンプが終わり、複合の後半・ジャンプが20時にやっとやっとスタート(^^;。ジャンプのポイントは120m飛べば60点。120m以上飛んだ場合、1mにつき1.2点加算。逆に120mに届かなかった場合、120mとの差について1mにつき1.2点減点…つまり「(【飛距離】−120m)×1.2+60=ポイント」となります。飛型点については、着地でテレマークを決めれば減点無し。テレマークを決められず、一足ランディングした場合は4.8点減点となります。
1本目、3番スタートの北村選手(東京美装)は72.5mと大失速。その次、4番スタートのグリューバー選手(オーストリア)がK点を大きく超える136mの大ジャンプ。普通の純ジャンプではこういうことがないので、常に集中して観戦しないといけません(^^;。6番スタートのビーラー選手(オーストリア)も125.5mのK点超えジャンプ。オーストリア勢は距離はまるっきしでもジャンプで挽回できますね。通常ならジャンプが先で距離が後なので、ジャンプでアドバンテージをつけて、後半の距離はその貯金を生かして逃げ切るパターンですけど、今度は逆にジャンプで距離上位の選手をごぼう抜きとなるので、驚異です。
9番スタートの正木選手も74mと大失速ジャンプ。明らかに大倉山などのラージヒルに慣れていないジャンプですね。
24番スタートのヘティヒ選手(ドイツ)はK点を大きく超えるジャンプで、140m前後に着地。あわやバッケンレコード…という感じでしたが、記録は140m。原田雅彦選手がもつバッケンレコード141mに1m及ばず。この時点でトップに立つ。
35番スタート、距離4位のゴールドゼッケン(W杯複合ランキング1位)、アッカーマン選手はK点超えの126.5m。ヘティヒ選手を抜いて、トップ。
36番スタート、距離3位のハセニー選手は90.5mの失敗ジャンプで上位に入れず、優勝争いから脱落。
37番スタート、距離2位のゴットバルト選手も100mに届かない89.5mの失敗ジャンプ。連続で上位争いから完全に脱落。
1本目ラストの38番スタート、距離1位のライユネン選手はK点を超えて122.5mにまとめて、アッカーマン選手に続く2位につける。
2本目は21時からスタート。距離とジャンプ1本目の合計得点の逆順でスタート。1本目を終えて、順位を一気に19位アップの8位につけた31番スタートの高橋選手にK点超えジャンプを期待するも、112m止まり。それでもこの時点で2位につけ、残り7人のため10位以内が確定。
1本目を終えて5位、34番スタートのグリューバー選手。2本目もK点超えの125mで、この地点でトップ。
1本目を終えて3位、36番スタートのヘティヒ選手。2本目もK点を大きく超え、130mジャンプ。文句なしのトップ。
1本目を終えて2位、37番スタートのライユネン選手。2本目はK点超えの120.5mもヘティヒ選手を上回ることができず、この時点で2位。それでも表彰台(3位以内)は確保する。
1本目を終えてトップ、ゴールドゼッケンのアッカーマン選手。2本目に125.5m以上飛べば優勝の状況で、K点を超える126.5m。ヘティヒ選手を2.2点上回り、優勝!白馬大会に続く連勝で、今季2勝目、通算11勝目。高橋選手は8位タイ。会心のジャンプではないとはいえ、距離の27位から一気にジャンプアップしたあたり、本人にとっては自信になったでしょう。この結果をきっかけに波に乗ってほしいですね。


FIS・W杯ノルディック複合第13戦・札幌大会(2003.1.25・札幌白旗山/大倉山)[敬称略]

選手名 所属 距離 ジャンプ 合計
得点
タイム 得点 1本目 2本目 得点
1 R・アッカーマン ドイツ 26:35.7 118.0 4 126.5 126.5 135.6 3 253.6
2 G・ヘティヒ ドイツ 27:46.5 100.2 15 140.0 130.0 151.2 1 251.4
3 S・ライユネン フィンランド 26:27.5 120.0 1 120.0 120.5 123.6 5 243.6
4 M・グリューバー オーストリア 29:06.6 80.2 35 136.0 125.0 145.2 2 225.4
8 高橋大斗 日本 28:07.3 95.0 27 117.5 112.0 107.4 7 202.4
20 森智 日本 28:04.5 95.7 25 103.5 84.5 57.6 20 153.8
36 正木誠 日本 28:30.9 80.2 30 74.0 85.0 22.8 36 112.0
37 北村隆 日本 29:15.2 78.0 36 72.5 88.5 25.2 35 103.2


それにしても、W杯複合の表彰式が終わった時刻はちょうど22時。大倉山には10時間近くいました。ずっと雪の上というわけではないけど、ほんとに疲れました(^^;。でも、ノルディック複合の選手は距離競技スタートしてからジャンプ競技終了までの時間は12時間以上!ほんとに厳しい試合の中、気持ちを切らさずに競技をする精神力の強さは驚きです。いいものを見させてもらいました(^^)(2003.12.8提供)


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