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●摩周湖が「北海道遺産」になった理由
郵趣ウィークリー2003年9号の投稿で「ふるさと切手北海道版「北海道遺産」が発売されたが、「摩周湖」がなぜ北海道遺産なのか解せない。すでに国で国立公園に指定しているし、公園切手にもなっているのに、不思議と思うが?」というのがありました。
この内容は「北海道遺産」の意味を知らずに投稿をしています。「北海道遺産」とは「北海道の豊かな自然やそこに住む人々によって築き上げられた文化や産業、生活など様々な価値の中から、北海道独自の視点と道民参加で選ぶ、次世代に引き継ぎたい有形・無形の財産」。で、「国立公園」は「日本を代表するすぐれた自然の風景地」そして国が管理を行う公園です。摩周湖を単なる「公園」とみなすべき存在か、といえば実はノーなのです。摩周湖はカルデラ湖で、入る川も出る川も全くなく、そして世界有数の透明度の高い湖。そして、大気の変化を知るための環境モニタリング地点(全世界で15か所のみ)のひとつとして、国連環境計画による陸水監視計画にも登録されています。これは「阿寒国立公園」のほかの箇所、また北海道のほかの国立公園と同じに考えることのできない、神秘的に満ちた湖なのです。ところが、摩周湖の透明度が昭和6年のときに41.6mと世界一だったのが、今では20〜30mに低下。人の立ち入り規制もしている中で、原因特定は難しいものの、エゾシカの増大による樹木への食害が影響しているという指摘もあるほど。国立公園は国の管理ですが、地元・弟子屈町住民の有志は、摩周湖に何をしていけばいいのかを地域のみんなで考えていく必要がある、と訴えています。つまり、国立公園だから、国が管理しているから大丈夫、という意識ではなく、一人ひとりがもっと行動をしていく必要がある、ということなのです。それが、北海道遺産への登録となったわけです。そして、北海道遺産となった摩周湖をユネスコ世界遺産に登録しよう、という熱い活動が行われています。
「北海道遺産」は北海道のみんなで大切にしていこう、これからも残していこう、ということなのに「国立公園で指定しているから不思議」という話が出ること自体、悲しいですね。
私も決して、すべての切手について、どういう経緯で発行されているか、把握してはいません。しかし、少なくとも北海道関連の切手はいろいろと知っていきたいな、と思って多少は勉強しています。調べていると、ほんとに奥が深くて面白いです。私自身、北海道のいいものを切手にしてほしいですし、ほんとにいいものなら、昔に切手になっても、また出していいと思います。こういうのを切手にしてほしい、と提言してみたいくらいです。
「北海道遺産」…来年度は北海道のふるさと切手発売予定はないのですが、ぜひ続編を出してほしいものです。(2003.2.27提供)
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