2003年8月28日(木)


世界陸上、為末選手の走りは潔かった
パリでの世界陸上、私にとっての今日の見どころは男子200mの二次予選とともに、男子400mハードルでした。男子200mの末續選手は横を見る余裕をもってのゴールであっさりと準決勝進出を決定。しかし、男子400mハードルの為末選手は2年前のカナダ・エドモントン大会で、世界陸上にて男子短距離界初のメダルとなる銅メダル獲得の快挙を成し遂げましたが、昨日の1次予選でスピードに乗れない走りで、予選落ち…と、思いきや、予選通過者の中で失格が1人出たため、繰り上げで2次予選をかろうじて通過。今度の準決勝でどのような走りを見せるのか注目でした。為末選手は3組のうちの2組目・第8レーンとほかの選手の走りを見ることができない位置でのスタート。スタートはトップ集団に並ぶ走り。前半はいいペースでハードルを越えてましたが、第3コーナーに入ってだんだんスピードが落ち、第4コーナーを回って直線に入ったところで、完全に息切れして失速。結局、2組目の7位となり、決勝進出はなりませんでした。でも、為末選手は結果的に満足のいくタイムを残せなかった失望感が表情に表れていましたが、レース後のインタビューで決勝に入るためには一か八かで最初から飛ばした走りをしたとのことで、今の自分にとってやれるだけのことはやった、という後悔のない走りでした。確かに走り方を変えれば、2次予選のタイムよりもう少しは早く走れたはず。しかし、その走りでは決勝進出条件の「各組2着までと3着以降の上位2人」はとうてい無理ということで、前半飛ばした走りをして、力つきたわけです。こういう負け方はほんとに潔いです。勝者があれば敗者がある。同じ負けでも、勝とうとして負けたことに意味があります。この負けは絶対、先につながる負けです。きっと、来年のアテネ五輪で今回とは違った走りを見せてくれるでしょう。
為末選手はインタビューで「不器用なので、自分は走ることしかできない」とも話していました。今は負けて、悔しいし、力を出し切れなくて歯がゆい思いをしている。しかし、このままでは絶対に終わらないぞ、という決意が込められていました。2年前の世界陸上後、メダリストという「追いかけられる立場」はほんとに辛かったと思います。2年前の上はあと2つ(金と銀)だけなんです。これを目指すとなれば、今までと同じことをしても絶対ダメなんで、試行錯誤をして、結果的に惨敗してしまったわけですが、惨敗と同時にアテネ五輪に向けてはやっと「チャレンジャー」という立場に戻ったわけです。2年前にメダルをとったときの経験があるわけですから、そのときのことを生かして、そして今回の失敗を教訓にして、来年は力を出し切れる走りをぜひしてほしいですね。為末選手なら絶対やってくれるでしょう(^^)。(2003.8.28提供)


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